下水道料金の内訳、基本料金と従量料金の違いとは?

下水道料金が高いと感じる理由を理解するためには、料金の内訳を知ることが重要です。ここでは、下水道料金を構成する「基本料金」と「従量料金」の違いについて詳しく解説します。まず、「基本料金」とは、下水道の使用量に関わらず、毎月必ず支払う料金のことです。これは、下水道管の維持管理や、下水処理場の運転などにかかる、固定的な費用の一部を、利用者に負担してもらうためのものです。基本料金は、自治体によって異なりますが、一般家庭の場合、数百円から数千円程度が設定されています。次に、「従量料金」とは、下水道に排出した汚水の量に応じて支払う料金のことです。一般家庭の場合、上水道の使用量を基に、汚水排出量を算定します。これは、家庭から排出される汚水のほとんどが、上水道から供給された水であると考えられるためです。従量料金は、汚水排出量が増えるほど、料金も高くなります。料金単価は、自治体によって異なり、また、排出量に応じて段階的に料金単価が変わる累進制を採用している自治体もあります。例えば、東京都水道局の場合、2023年4月現在の料金体系では、基本料金が1,170円(税込)、従量料金は、汚水排出量に応じて、1立方メートルあたり110円から347円(税込)となっています。このように、下水道料金は、基本料金と従量料金の合計で決まります。基本料金は、下水道を使用していなくても必ずかかる費用であり、従量料金は、使用量に応じて変動する費用です。下水道料金を節約するためには、従量料金を減らす、つまり、節水を心がけることが重要です。