洗濯機の設置や移動、水漏れなどのトラブル時、あるいは長期間家を空ける際に必要となるのが、洗濯機の元栓(給水栓)を閉める操作です。しかし、いざ探してみると「どこにあるか分からない」と戸惑う方も少なくありません。ここでは、洗濯機の元栓を簡単かつ確実に見つけるための手順をご紹介します。ステップ1:洗濯機周りの壁を確認する。まず、最も可能性が高い場所は、洗濯機が設置されているスペースの壁面です。洗濯機の背面や側面の上部あたりに、壁から蛇口が突き出ていないか確認しましょう。多くの場合、洗濯機本体に繋がっている給水ホースをたどっていくと、その接続先が元栓(給水栓)です。壁に直接取り付けられているタイプが一般的です。ステップ2:蛇口の種類を確認する。見つけた蛇口がどのようなタイプか確認しましょう。昔ながらのハンドルを回して開閉する「ハンドル式単水栓」、お湯も使える「混合水栓」、小さなレバーを上下または左右に動かす「レバー式水栓」、あるいはホース接続口に安全装置(突起など)がついた「緊急止水弁付き水栓」などがあります。形状によって操作方法が異なるため、タイプを把握しておくことが重要です。ステップ3:壁に見当たらない場合は他の場所を探す。もし洗濯機周りの壁に蛇口が見当たらない場合は、少し視野を広げて探してみましょう。古い建物や特殊な間取りの場合、洗濯機置き場から少し離れた場所、例えば近くの洗面台の下の収納スペース内や、床面に設置されている可能性もあります。床に蓋のようなものがあれば、開けて中を確認してみましょう。ステップ4:給水ホースの色や経路をたどる。洗濯機につながっている給水ホース(通常は灰色や白色が多い)が、壁や床のどこに向かって伸びているかを注意深く目で追ってみてください。壁の中に配管が隠れている場合でも、ホースが壁に入る接続部分が元栓になっていることがあります。ステップ5:どうしても見つからない場合の最終手段。上記の手順で探してもどうしても元栓が見つからない場合は、無理に探し続けたり、関係のない場所をいじったりするのは避けましょう。賃貸住宅であれば大家さんや管理会社に、持ち家であれば水道工事業者や家を建てた工務店などに問い合わせるのが最も確実で安全な方法です。建物の構造を把握している専門家であれば、正確な場所を教えてくれるはずです。