ユニットバス交換工事の流れと注意点解説

ここでは、一般的なユニットバス交換工事の流れと、各段階での注意点を技術的な側面も含めて解説します。まず、工事開始前には、リフォーム会社との間で詳細な打ち合わせが行われ、最終的な仕様や工事日程が確定されます。近隣への挨拶も、業者または施主が行うのが一般的です。工事当日は、まず養生作業から始まります。搬入・搬出経路となる廊下や階段、そして作業スペース周辺の壁や床などを、傷や汚れから保護するためにシートやボードで覆います。次に、既存のユニットバスの解体・撤去作業に入ります。壁、天井、床、浴槽などを順番に解体し、搬出します。この際、大きな音やホコリが発生するため、窓を閉め切る、貴重品を移動させるなどの対策が必要です。解体後には、給排水管や電気配線、換気ダクトなどの設備配管・配線工事が行われます。新しいユニットバスの仕様に合わせて、配管の位置を調整したり、電気配線を新設・移設したりします。特に、暖房乾燥機や追い焚き機能などを新たに追加する場合は、専用の電気配線やガス配管工事が必要になることがあります。この設備工事は、ユニットバスの性能を左右する重要な工程であり、確実な施工が求められます。設備工事が終わると、いよいよ新しいユニットバスの組み立て・設置作業です。工場で生産された壁パネル、床パン、天井、浴槽などの部材を、現場で順番に組み立てていきます。ユニットバスは精密な組み立てが必要であり、わずかな隙間やズレが水漏れの原因となるため、経験豊富な職人による丁寧な作業が不可欠です。組み立てと同時に、水栓金具やシャワー、照明、換気扇などの取り付けも行われます。ユニットバスの設置が完了したら、最後に給排水管や電気配線を接続し、ドアや窓枠周りの処理(額縁取り付けなど)を行います。そして、実際に水やお湯を出して、水漏れがないか、換気扇や暖房乾燥機などが正常に作動するかなどの最終チェックを入念に行います。全てのチェックが完了し、清掃作業が終われば、施主への引き渡しとなります。工事期間は、一般的なユニットバス交換の場合、解体から設置完了まで3日から5日程度かかるのが目安です。ただし、在来工法からの交換や、追加工事の有無によっては、1週間以上かかる場合もあります。