東京都郊外に築25年の一戸建てを持つ鈴木さん(仮名)一家。長年使ってきた浴室は、タイル張りの在来工法でした。冬場の寒さやタイルの目地のカビ、段差などが気になり始め、思い切ってユニットバスへの交換リフォームを決意しました。リフォーム会社数社に相談し、見積もりを取った結果、最終的に地元の工務店A社に依頼することにしました。鈴木さんが希望したのは、1坪サイズの標準的なユニットバスで、必須機能として暖房乾燥機と追い焚き機能を付けたいとのこと。また、高齢のご両親のことも考え、手すりの設置や入り口の段差解消といったバリアフリー化も要望しました。工務店A社から提示された見積もり内容は以下の通りでした。まず、ユニットバス本体の価格。鈴木さんが選んだのは、国内大手メーカーの中級グレードモデルで、定価は約100万円でしたが、工務店の仕入れ割引が適用され、約65万円となりました。暖房乾燥機や手すりなどのオプション費用が約10万円加算されました。次に見積もりの大きな部分を占めたのが工事費用です。在来工法の浴室からの交換だったため、既存浴室の解体・撤去費用が約15万円。そして、新しいユニットバスを設置するための土間コンクリート打ちや給排水・電気配線工事、換気ダクト工事などに約30万円。ユニットバスの組み立て設置費用が約15万円。さらに、入り口の段差解消や壁の補修などの関連工事費用として約10万円が見積もられました。廃材の処分費用は約5万円でした。これらの合計で、ユニットバス本体(オプション含む)が75万円、工事関連費用が合計75万円となり、総額は約150万円となりました。鈴木さんは、他のリフォーム会社の見積もりとも比較し、工事内容の説明の丁寧さや、地元での実績などを考慮してA社に決めました。工事期間は約1週間。その間、近所の銭湯を利用するなど少し不便はありましたが、完成した新しいユニットバスには大満足。冬場の寒さが解消され、掃除も楽になり、何より安心して入浴できるようになったと喜んでいます。「費用は決して安くはありませんでしたが、毎日の快適さと安全性を考えれば、思い切って交換して本当に良かったです」と鈴木さんは語ります。
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