知識
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深夜の断水に備える!マンション暮らしの水の備蓄術
深夜に突然の断水に見舞われると、トイレが流せない、歯が磨けない、喉が渇いても水が飲めないなど、想像以上に不便な状況に陥ります。こうした事態は、計画的な工事だけでなく、地震などの災害時にも起こり得ます。マンションで快適かつ安心して暮らすためには、日頃から最低限の「水の備蓄」を心がけておくことが非常に重要です。備蓄する水は、大きく分けて「飲料水」と「生活用水」の二種類を意識すると良いでしょう。まず飲料水ですが、これは市販の長期保存可能なミネラルウォーターを備えておくのが最も手軽で確実です。目安としては、大人一人あたり一日3リットル、それを最低でも3日分、つまり9リットルを準備しておくと安心です。家族の人数分となるとかなりの量になりますが、ローリングストック法を活用し、普段から少し多めに買い置きして、古いものから消費していけば、無理なく備蓄を維持できます。次に重要なのが、トイレなどを流すための生活用水です。断水時に最も困ることの一つがトイレ問題です。これを解決するために、お風呂の残り湯をすぐに抜かずに、翌朝まで溜めておく習慣をつけることをお勧めします。浴槽一杯の水があれば、かなりの回数トイレを流すことができ、精神的な安心感にも繋がります。また、空のペットボトルやポリタンクに水道水を汲み置きしておくのも良いでしょう。ただし、長期間放置すると雑菌が繁殖するため、定期的に入れ替えることが必要です。これらの備えがあれば、深夜に突然水が出なくなっても、慌てずに朝を待つことができます。水が当たり前に使える日常に感謝しつつ、万が一の事態に備える賢いマンションライフを送りましょう。これは、深夜の断水対策だけでなく、防災意識の向上にも直結する大切な習慣なのです。