ウォシュレット(温水洗浄便座)を処分する際、最も一般的な方法の一つが、お住まいの自治体のルールに従ってゴミとして出すことです。しかし、この「自治体のルール」は全国一律ではなく、市区町村によって分別区分や手数料、収集方法などが大きく異なるため、事前の確認が不可欠です。まず、多くの自治体ではウォシュレットを「粗大ゴミ」として分類しています。粗大ゴミとして処分する場合、一般的には次のような手順が必要になります。まず、自治体の粗大ゴミ受付センターに電話やインターネットで収集を申し込みます。その際に、品目(ウォシュレットであること)、サイズ、個数などを伝える必要があります。申し込み後、指定された金額の粗大ゴミ処理手数料券(シールや証紙など)をコンビニエンスストアや郵便局などで購入します。そして、収集日当日の朝、処理券をウォシュレットに貼り付け、指定された収集場所(通常は自宅前や集積所)に出します。この手数料や収集場所のルールは自治体ごとに細かく定められているため、必ず事前に確認しましょう。例えば、東京都内でも区によって手数料が数百円から千円程度と幅がありますし、収集の申し込み方法も異なります。一方、一部の自治体では、ウォシュレットを「不燃ゴミ」や「大型不燃ゴミ」として扱っている場合もあります。この場合、指定のゴミ袋に入れて出すことができたり、特定の収集日に出すだけで良かったりと、粗大ゴミよりも手続きが簡単なことがあります。ただし、サイズ制限が設けられている場合もあるため、ウォシュレットがその規定内に収まるかどうかの確認が必要です。また、自治体によっては、クリーンセンターなどのゴミ処理施設へ直接持ち込むことができる場合もあります。この場合、収集運搬料がかからないため、手数料が安くなることがあります。ただし、持ち込み可能な日時や手続き、手数料の支払い方法などが定められているため、事前に確認が必要です。自分で運搬する手間はかかりますが、費用を抑えたい場合には有効な選択肢です。